齋藤徹(cb)還暦リサイタル無事終了致しました!次はライヴCDだぞ!

還暦リサイタル実行委員会
左から:かみむら泰一、齋藤真妃、宇野敦子、田辺和弘、喜多直毅、田嶋真佐雄
市村隼人(録音)、前澤秀人(撮影)※写真には写っていません。

齋藤徹さんのリサイタル、無事終了しました!
お陰様で満員御礼。
イェイ!
お越し下さった皆様、本当に有難うございました!
客席はとても温かい雰囲気。
終演後、お帰りになる皆さんの満足そうな笑顔が忘れられません!
ホント、企画して良かったなぁ、このリサイタル。
皆さんが楽しんで下さったのが何にもまさる我々へのご褒美。

僕にとって、そして恐らく実行委員会のメンバー全員にとっても、初めてのコンサート制作体験でした。
でもお互いに助け合うことによって何とか公演当日に漕ぎつけました。

実は僕は実行委員長だったのですが、何とも頼りない存在でした…。
ミーティングで話し合ったことを書いたメモを失くしてしまったり、ホールに支払う金額を間違えたり。
それとホールへの提出物を忘れていた事もありました(こともあろうに徹さんに指摘されました)。
実は他にもまだまだ重い罪があるのですが揉み消しました、秘密裏に。

しかし他の実行委員の皆さんの力に助けられ、何とか役目を果たすことが出来ました(というか何もしてない?)。
メンバーの皆さんにはホント感謝です!
有難うございました!

と言っても、仕事がこれで終わったわけではありません。
今回の演奏会はバッチリ録音してあります(リハーサルも録音しました)。
勿論CD化目的。
我々実行委員会はCD化に向けて更に頑張りたいと思います!
皆さん、完成をお楽しみに!
(特に今回演奏会にお越しになれなかった方には是非聴いて頂きたい!)

さて僕自身演奏家なわけですが、制作をしてみて色々と考えるところがありました。
それは今まで僕自身のコンサートのためにどれだけ多くの方々が力を注いで下さったかという事です。
これまでスタッフの方々に対して、余り感謝の気持ちが無かったかもと自分を恥ずかしく思ったりもしました。
ある方は宣伝のために知り合い(メディアとか)に連絡を取ってくれたり、ある方は動員のために奔走してくれたり。
一つのコンサートを行うってとても大変な事なんですよね。

しかし僕はその労力に対して、ちゃんと感謝の気持ちを持っていたかと言うと疑わしい。
『やってもらって当たり前』だったのではないか…。
実にお恥ずかしい限りです。
こんなふうに書くと真面目ぶっている様に捉えられるかも知れませんが、しかしやっぱりこれからはもっと様々な形で応えていきたいなと思いました。

でね、今黒田京子さん(pf)との九州山陽ツアーを計画しているのです。
それぞれ町の主催者の方々が一生懸命準備をして下さっていますが、本当に有難い事です。
皆さん儲け目当てではないのです。
ほぼ手弁当だと思います。
それにお仕事もしていらっしゃるので普段は忙しいはずです。
それなのに、ただ音楽に対する愛情ゆえに我々のコンサートを主催して下さいます。
ホント、感謝の一言!
それに応えるべく一生懸命演奏させて頂きます!

実は九州にも山陽地方にも僕は友人知人がほとんどいないのです。
この二つの地域には余りお邪魔していないので、恐らく僕を知る人もそんなにいらっしゃらないのでは…。
なのでこれをお読みになった地元の方々、是非お誘い合わせの上お越し下さい!
へへへ、喜多&黒田デュオの記事ではありませんが、ここでちゃっかり宣伝をしてしまいます。
喜多直毅&黒田京子デュオ/九州・山陽ツアー詳細

話はリサイタルに戻ります。
今回のプログラムは徹さんの今までの歩みを振り返りつつ、これからにますます期待をしてしまう様な選曲と演奏。
僕も客席で聴かせて頂きました。
演奏されたのはオリジナル作品、ジャズ、バッハ、ブラジルのショーロ音楽、ピアソラ、韓国シャーマン音楽、そしてフリーインプロヴィゼイション。
実に充実の内容。
聴いていてどの曲も耳を離せない、そんな演奏でした。

実は僕は徹さんのジャズは余り聴いた事が無かったのです。
しかし何とも濃厚な世界でハマってしまいました。
おおお、かっけ〜〜〜!

ホント、多くの方に徹さんの演奏を聴いて欲しいと常日頃思っているのですが、特に若い世代に聴いて欲しいっすね〜。
20代から30代。
人生の一時期、齋藤徹に“ハマる”。
そんな時があって良いと思うのです(勿論一過性では困るのですが)。

みんな多分マトモな大人として日々を営んで行くのだと思うのですが、でもそのマトモさってたまに疑ったり検証したりする必要があると思うのです。
それは例えば人生の袋小路に入った時や周囲と自分の間に違和感を抱いた時。
徹さんの音楽にはスコーンと突き抜ける様な何か、はたまた臓腑をえぐる様な何かがある。
そしてユーモア。

行き詰った時や自分をつまらない人間と感じる時、『そこまでやるか!?』って事を汗をかきかき真剣にやっている大人がいたら…、何だか楽しくなりませんか?
(あなたが汗をかきながら生きているその時間も実はつまらなくないのかもよ!?)

そして殆ど聞こえない様なピアニシモをやられると、“耳を開く事”や“耳を澄ます事”を長い間忘れていた自分に気付く。
人は案外うわの空で生きているのではないかと思います。
色んな事を見逃して聞き逃して生きている(勿論この僕も)。
でもそれじゃ人生楽しめないと思うのですよ。
ひょっとしたら我々は人生の豊かさの1%も味わっていないのかも知れません。
もったいない!

そういう意味で徹さんの演奏は色んな気付きを与えてくれる。
本当に類い稀な音楽家だと思います。

という事で、これから実行委員会はCD制作に入りますが、皆さんには絶対に聴いて頂きたい!
まだリリース日程は決まっておりませんが、出来るだけお待たせしない様に頑張りたいと思います。
どうぞ楽しみにお待ち下さい!

そして!
関西でも徹さんのソロリサイタルが企画されています!
お近くの皆さん、是非お運び下さい!
2016年8月29日(月)齋藤徹コントラバス独奏会@吹田市文化会館メイシアター小ホール

今回はリサイタルの宣伝も兼ねて、TOKYO FM“トランス・ワールド・ミュージック・ウェイズで長年パーソナリティを務めておられる田中美登里さんにわざわざ出演の機会を作って頂きました。
本当に有難うございました。

そして名古屋のピアノ調律師・三ヶ田美智子さんが頼んで下さり、クラシック専門インターネットラジオ“Ottava”の斎藤茂さんに番組中に徹さんの演奏を流して頂きました。
心からお礼を申し上げます。

※田中美登里さんと斎藤茂さんは会場までお越し下さり演奏を聴いて下さいました。

そして会場となったsonoriumのオーナー・楠しずよさんには色々とお世話になりました。
響きが良いだけではなく内装も美しいホールです。
録音に関してもアドバイスを下さいました。
本当に感謝致します。

また今回の公演は多くの方々に協賛を頂いて実現致しました。
お陰様でご来場の方々に十分ご満足頂けたと思います。
お力添え、心より感謝申し上げます。

皆さん、本当にどうも有難うございました!

追記:
打ち上げは終演後会場近くのイタリアンレストランで。
後で皆んなで温泉にも行く予定です。

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